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佐倉爆心追う、の気ままな気持ち

観劇してきました

4/16は青山円形劇場で行われた『月影十番勝負第九番「猫と庄造と二人のおんな」』に招待され、楽しく見てきました!コメディタッチの現代劇なのですが、とても楽しめました!この演劇を見たいなぁって思ったのは、劇団☆新感線の看板女優、高田聖子さんが主演しているってのと、演出が木野花さんって所でした。木野花さんと言えば、知る人ぞ知る『花の紅天狗』で月影先生役をやってる人です。とても切り口が面白いので、個人的には結構ファンだったりします。

観劇した席は一番後ろなのですが、舞台までが非常に近く、また役者が通る通路側だったので、アップで役者の表情が見え、すごく大満足でした!




この劇は、簡単に言うとヒモ男と、ヒモ男の妻、ヒモ男の元妻が、ヒモ男が熱愛するネコをめぐってヤキモチ争いをするって事なんですが、個々のキャラクタが、さすがに濃いです。
まず、ヒモ男ですが、名前は庄造、30代の売れない作家志望で定職は無し、優柔不断で争い事が嫌い、飼いネコのミミーをこよなく愛しており、その関係はバカップル顔負け、子離れ出来ない母親と同居している。
ヒモ男の妻は、名前は福子、30代の主婦、仕事をしながら家庭を支える、気が強く剣道三段の腕前で、道場で指導も行っている。ヒモ男とはいとこに当たり、ヒモ男と結婚するまでは実家にパラサイト同居をしていた。しかし、実家は超お金持ちなので、ヒモ男と結婚後住居を二世帯住宅に建て替えている。
ヒモ男の前妻は、名前は品子、同じく30代のバツイチ、イラストレーターを行っているが、ヒモ男の事を今でも愛している。それなのに別れた理由は、ネコへの嫉妬心と、姑のイビリに耐えかねたことである。今はもう一度一緒に暮らせないかと考えて、いろいろちょっかいを出している。
ネコは、名前はミミー、きままな牝ネコで、エサをくれる庄造を飼い主だと思っているが、エサを与えられすぎてしまい、いつも吐いてしまう。3人をいつも見ており、的を得たツッコミを入れるのが得意。もしかすると主人公かもしれないってくらい、存在感がある。

って感じなんですが、庄造のダメ男ぶりが、自分と重なる部分があって、かなりマジウケしました。ヒモ男の悲哀ってのがものすごく感じられます。福子の気の強さは、マジ面白く何度も爆笑しました。個人的に、聖子さんがやった品子が、もっと弾けてもいいかなぁって思ったけど、一人女の寂しさをコメディーにすると、これほどピッタリくる役者も珍しいと思います。

ストーリーは、福子に対して、品子がミミーと庄造には注意しないと、ミミーに取られちゃうぞぉっていうメールを送るところから、スタートするのですが、それを受け取った福子は、夕食での庄造の行いに細かくチェックを入れていきます。折角作ったムニエルのハムは13枚入ってたはずなのに、全部ミミーにやっていたとか、そんな些細な事で喧嘩が始まります。
やがて、品子のメールでのアドバイスを聞き入れる形で、福子にミミーを品子の所へ預けてるように説得された庄造は、1週間の猶予を貰うが、その間にいろんなエピソードが紹介される。そこで判明するのは、ミミーは庄造の事があまり好きではないって事と、庄造の溺愛ぶりでした。
渡す当日は、渡す前のミミーと庄造、渡された後のミミーと品子って描写が、すごく面白かったです。また、品子はミミーを受け取ってから、実はミミーを渡せというのは口実で、どうせミミーと別れられない庄造が、きっと福子の所を逃げ出して、ここへやってくるだろうという目論見が暴露されました。なんとも、女の執念は恐ろしいと思いましたが、最終的にはその通りに動いてしまう庄造には、思いっきり笑いました。
ストーリーの中で、ちょっと判りづらかったのが、姑についてでした。どうも話の展開では、途中の事故で亡くなってるようなのですが、その辺が曖昧でちょっと判らなかったのです。
まぁ、最終的には品子が母親の使ってたスペースに入ることで、一件落着(?)し、庄造は2人と妻と1匹のペット(実を言うと3人目の妻!?)を手にしたわけで、なんともヘンテコなハッピーエンドでした。

現代劇のコメディって分野は、今回が初めてでしたが、役者のパワーというか、かなり笑えました。ますます演劇にハマリそうな自分が怖いです。
by naka50ne | 2005-04-16 15:44 | 遊び

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