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佐倉爆心追う、の気ままな気持ち

結果だけじゃなくプロセスを管理

明日は、仕事始めという事で、開発の現場で必要な管理手法について書いてみたいと思います。管理手法なんて言うと、堅く聞こえるかもしれませんが、管理とは部下の育成に他ならないですので、家庭での教育などにも役立つと思います。

仕事を任せる際には、何をしたらいいか、何が求められるか、どんな風にするかなど、指示をすると思います。では、その仕事の成果について、どのように評価していますか?
普通の場合だと、出来上がった成果物に対して、良い・悪いを判断しますよね!これは、仕事とは成果が全てという現代社会においては、しょうがない事なのかもしれません。

そんな中で、仕事の成果に不満が合った場合はどうしてますか?
通常だと、NGとなっている個所に朱書きなどをして、直す事を命令しますよね。家庭の場合だと、子供が悪い点数のテストを持ってきた時、もっと勉強しなさいって叱るのと同じです。
この不満な個所つまりNG箇所が多いのでは、仕事としてまとめられませんから、なんとか良い物を最初から出せるようにする為には、どうしたら良いでしょうか?一番楽なのは、NG箇所が多い事を口うるさく叱って、叱られたくなければちゃんとやれ!ってする事ですね。家庭なら、子供に良い点数と取らせようと、怒ったり、塾に通わせて自由を奪ったりする事で、点数の底上げを図ることです。
でもこれ、言われてる方の立場からすると、単に口やかましくて嫌だなぁって思うだけなんですね!上の立場からすると、何とかイイ仕事をして欲しい、品質を上げて欲しいという純粋な想いで言ってる事も、言われる方は伝わっていません。

なんでこんな風になってしまうのでしょうか?
仕事をしてる立場からすると、やった仕事には誇りを持っています。それが上手く出来ないのは、しっかりと伝えてくれないからじゃない?とか、ちゃんと管理してないからじゃない?って事になるんです。つまり、やった仕事に対して、叱られてる意味が判ってないんですよね!

じゃあどうしたら良いのでしょうか?
NGが発生した根本原因について、しっかりと掘り下げた管理をする事が必要なんです。「NGが発生したのは、○○が悪いからだ!」っていう端的な答えではなく、「なぜ?」って質問を最低でも3回出来れば5~10回繰り返すと、本当に悪かった部分に行き着きます。
例えば、出来上がってきた仕事で、「エラー判定を間違ってる個所が数箇所見つかった」という場合

なぜ判定を間違えたか?
 →仕様書を読み間違えた
なぜ仕様書を読み間違えたか?
 →後から付け足された部分なので見落とした
なぜ見落としたか?
 →その時の仕事が忙しかった
なぜ忙しくなったの?
 →予定が半日程度遅れていたから
なぜ遅れたの?
 →技術不足で調べるのに時間がかかった
なぜ時間がかかった事を報告してないの?
 →後で挽回できると思ったから
なんで挽回できると思ったの?
 →今までもそれで挽回できた
結論:習慣として身についた遅れに対する報告隠しが原因
対策:進捗管理を客観化して遅れを早期に発見する

このように見ていると、本当に何が悪かったのかが、浮き彫りにされていきます。そして、その悪かった部分は、他のNGにも関係している事が多く、そこを直させる事で、一気に片付ける事が出来ます。
ここまで突き詰めると、仕事をした本人も、悪かった部分に気付きますから、次回から同じ間違えをしないという事で、結果として品質が上がります。これは、家庭でも同じですね!子供の点数が悪かった原因を「なぜ?」を繰り返して聞いてみると、その裏に隠されている「いじめ」であったり「先生の指導力不足」であったり、その他の勉強とは関係ない部分に潜む、子供のSOSを察知する事が出来たりします。

仕事の結果が求められる世の中だからこそ、そのプロセスに着眼し、どこに問題が潜んでいるのかをあぶり出す事で、結果として仕事の質を高めるのが、有効だといえます。本質がつかめずに悩んでいる人は、ぜひ一度試してみては如何でしょうか?
by naka50ne | 2005-01-03 23:42 | ビジネス

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