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佐倉爆心追う、の気ままな気持ち

無策・無謀・無責任

八ッ場ダム建設中止を巡って、前原国交相が地元の長野原町を訪れた。
しかし、地元の住民はマエハラに会うことを拒んだ。いったい何故だろうか?

それは、マエハラの目的が『対話』ではなく、『強要』であったからに他ならない。
行政の本来のあり方は、賛成派・反対派の双方の意見を聞き、その上でどのような状態にあるのかを、客観的に評価した上で判断されるべきものであり、一方的な感情論をぶつけるというのは、行政としてあり得ない姿だ。
その為に、住民は『白紙に戻した上での対話』を求めたが、一方的に『中止ありきの強要』という路線を取った事により住民は反発して集会をボイコットをした。ボイコットされたマエハラは、住民宅を回るなどの誠意は全く見せなかった事からも、訪問自体が形式であり、聞く耳は持たないという一方的な押し付けである事が明白だ。

マエハラにしてみれば、民主党のマニフェストで謳っているのだからという気持ちはあるのだろうが、気持ちだけではなにも前進しない。中止と言うならば、なぜ中止にするのか?中止する上でのメリットとデメリットは何があるのか?中止にした場合の再建代替案はどうなるのか?という、事を数字を使って具体的に説明することは、最低限の説明責任であろう。
その責任を果たさずに、一方的に中止を連呼しても、だれも心にも響かないのは当然である。

そもそも、中止を掲げる前に、一切の視察も対話も講じないで、上記のような説明が出来るのか?
『これから試算します』『これから考えます』ではもう遅いのだ!そんな後付けの理論では、57年の歴史は覆らない。少なくとも明確なビジョンがあり、将来に対しての確たる青写真が描けてなければ、住民が耳を傾ける訳はない。
ダム建設が提唱されてから、国と住民との間で何度も『対話』が行われ、将来に対しての青写真を描いては修正し、描いては修正しと繰り返して、ようやく双方納得のいく形で合意したのが、現在のダム建設である。
それを、何の対策もなく何の理由もなく、一方的な感情論で片づけられると思ったら大間違いだ!

マエハラは、『住民は被害者だと認識する』と心にも無い事を言っているが、言っている事とやっていることが、全くリンクしていない。被害者に対して更なる被害拡大を迫り、被害を受けて泣いている人々を土足で踏みつけるような行為が、なぜ認識しているなどという言葉に出来るのか、大臣の発言として、無責任極まりない!

そして、ダム建設はこれまでの自民党の悪と言っている人もいるが、そんな事はない。実際に着工したのは、自社さ連立政権であり(当時の建設相は社会党の野坂浩賢)、当時のマエハラやハトヤマも与党の中枢で、ダム推進を行っていた張本人である。
ダム建設で住民に血の涙を流させ、さらに中止で上乗せで血の涙を流させる。こんな行政があって良いのだろうか?
誰も幸せになる事がないダム建設中止を、こうも軽々しく口にできる奴の人間性を疑う。
by naka50ne | 2009-09-25 21:12 | 八ッ場ダム

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