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佐倉爆心追う、の気ままな気持ち

信じる?信じない?

私が、日ごろから後輩を注意したり指導したりする際に、気をつけていることとして、『人は信じろ、仕事は信じるな』というのがあります。
これは、どんな事を指すのか?
まず、最初の「人は信じろ」の部分ですが、普通に生活している中で、よほどの悪人や、相手を貶めようとしたりしない限りで無い限り、やってはいけないと言われている事や、仕事をするという中での決まりは守ろうとすると思います。
仕事上での失敗は誰にでもありますが、本人に確認すると「ちゃんとチェックしたはず」、「仕様書の通りには作ったはず」という事が必ず聞かれます。ここで重要なのは、本人は本気でそのように思い込んでいることです。実際は出来ていなくても、本人の認識としては『出来た』なのですから、これは誰も咎め様がありません。
よく、失敗をするとそれを「お前が悪いんだ!」とか「もっとしっかりしろ!」などと、言う人がいますが、これでは、注意された側は何が悪いのか、どうして駄目なのかが判らず、人によっては二度三度と同じ過ちをしてしまい、周囲からは「駄目社員」の烙印を押されてしまいます。
ここで重要なのは、失敗するに至ったプロセスを、失敗した人間と共に見つける事なのです。
どこが悪かったのか、どんな考え違いをしたのか、なにをもって出来たと判断するに至ったのか、などをヒヤリングしていく事で、失敗をした人間自身がその間違えのプロセスに気づきます。もちろん、間違えのプロセスは1つではない事が多いですから、その辺はヒヤリングにあたる人が、根本原因に突き当たるまで「なぜ」を繰り返す必要はあります。
このように、失敗に至るプロセスを理解した人は、同じ過ちは起こしづらくなります。これを積み上げる事で、部下のレベルの底上げになります。

次に、「仕事は信じるな」ですが、人は絶対に過ちを犯します。どんなに信用できる人間であっても、社長であっても会長であっても、総理大臣だって間違える事なんかいくらでもあります。だからこそ、結果として出てきたアウトプットは、まず疑って掛かる事が重要になります。
「どこか間違っているはずだ」、「どこかに抜けがあるはずだ」そういった気持ちで見る事で、意外な落とし穴が見つかるものです。原理としては、相手が嫌いな相手だと、その相手の悪い部分が目立って感じると言うのと同じです。駄目だと思って見るからこそ、間違えも見えるようになります。

『人は信じろ、仕事は信じるな』ってのは、人間関係を円滑にさせて、かつ、きっちりとした仕事が出来るものです。「あの人のやったものだから大丈夫」とか「あいつがやった物だから駄目」とかそんな事は有り得ないのです。しっかりとしたプロセスを経たモノは品質が良く、プロセスをないがしろにしたものは品質が悪い。
良いものを作るのは。全てプロセスを如何に管理していくかです。
教育においても、そのプロセスという概念を植えつけるのが、一番重要だと思います。
by naka50ne | 2005-11-24 21:29 | ビジネス

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